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中国国内の移動(1)

 1. 列車

列車の種類  車両の種類  切符の買い方  列車の乗り方  車内での食事

中国国内移動の王道は、何と言っても列車。特に長距離移動の時には重宝する。

中国では列車を“火車(huǒ chē)”という。現在では各地で電化が進んでいるが、まだまだディーゼル機関車が多数だ。

和諧号 中国の列車

●列車の種類

 動車組(dòng chē zú)
2007年に登場した、オール空調つき軟座の中国版新幹線(上の左側イメージ)。最高時速200km。「CRH」「和諧号」のニックネームを持つ。
車次表記は「**」。
 直達特快(zhí dá tè kuài)
2004年に登場した、首都北京(一部天津)と主要都市を結ぶ最新鋭の直行列車。飛行機並みのサービスが売り。
車次表記は「**」。
 特快(tè kuài)
主要都市間を結ぶ長距離特急列車。大部分が空調付き車両で編成されている。
車次表記は「**」。
 客快(kè kuài)
主要都市間を結ぶ長距離急行列車。特快よりも停車駅が多い。
車次表記は「**」。
 管内快速(guǎn nèi kuài sù)
同一鉄道局内の都市を結ぶ中距離急行列車。寝台無しの編成が多い。
車次表記は「**」。
 旅游列車(lǚ yóu liè chē)
観光都市へ向かう特別中距離列車。デラックスな車両が使われている。
車次表記は「**」。
 普客(pǔ kè)
鈍行列車。空調なしの車両が多い。
車次表記は、アルファベット無しの数字のみ。
 臨時列車(lín shí liè chē)
連休など多客期に運行される。通常ダイヤの間を縫って走るので下手をすると普客より遅い。
車次表記は「**」。

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●車両の種類

1) 高包(gāo bāo)

特等寝台。設置されている列車は限られている。1コンパートメントに2段ベッド×1の構成で、ソファー・洗面所・テレビ付き――
だそうだ。
筆者は利用したことは勿論無く、それどころか存在すらこのページを書くための調査で初めて知ったぐらいである。
軟臥

2) 軟臥(ruǎn wò)

一等寝台。1コンパートメントに2段ベッド×2の構成で、コンパートメントには鍵付きの扉がある。利用の際には乗客名簿に登記する。
他の車両とは隔離されていて、乗客は富裕層なので安心して乗ることができるが、料金は勿論割高。その割には、頭上が高いこと以外は、寝心地は硬臥と比べて格段にいいという程でもない。
筆者は硬臥の切符が取れなかった場合の緊急避難としてしか利用しない。

3) 硬臥(yìng wò)

硬臥の車内
筆者のお気に入り。
二等寝台。1コンパートメントに3段ベッド×2(2階建て車両の場合は各階2段ベッド×2)の構成。
硬臥の車内
コンパートメントには扉もカーテンも無く、周りの話し声で騒がしいが、夜11時の消灯後はさすがに静かになるので落ち着いて寝ることができる。
比較的ゆったりと過ごすことができ、軟臥よりも格安であることから、旅行客からの人気は圧倒的。切符は早めに買い求めよう。
上・中・下段のうち、筆者のお薦めは中段。上段は頭上が窮屈だし、下段は昼の間上段・中段の人の座席と化すので好きな時にごろ寝ができない。

4) 軟座(ruǎn zuò)

軟座の車内
一等座席。長距離列車には設置されない。
通路を挟んで左右に2座席ずつの構成で、ゆったりと座ることができる。旅游列車あたりになるとかなり豪華な内装になる。但し、近年は特急・急行などで硬座の座席が良くなってきていて、軟座と硬座の格差はそれ程感じられなくなってきている。
筆者は、D列車など全車両軟座の列車ぐらいでしか利用したことがない。

5) 硬座(yìng zuò)

二等座席。中国の列車の座席で圧倒的多数がこれだ。
通路を挟んで片方に3座席、片方に2座席の構成。当然、軟座よりも狭く、リクライニングなどもないので、座り心地はいまひとつ。(新しい車両では割とクッションの効いた座席になっていて、文字通りの“硬”座ではなくなってきているが)

新硬座の車内 旧硬座の車内
新車両の硬座 旧式車両の硬座

各駅停車のローカル列車などを除いて全席指定だが、途中駅で乗客が降りると、その乗客が座っていた座席は自由席となる。

座席を取ることができなかった乗客も入ってくるので、客が多いと通路にまで人が溢れかえり、車内は騒然とする。
席についたままヒマワリの種を食べたりするので床には食べかすがちらかり、禁煙にもかかわらずデッキまで行くのを面倒くさがって席についたまま喫煙するものもいて、車内はさながらカオスである――というのが一時の硬座のイメージだが、最近はマナーも改善されつつある。

短時間ならいいが、これで車内泊となると、慣れていない者にとっては相当きつい。寝台とは違って消灯されないので、なかなか寝ることができない。
中国旅行者あるいはバックパッカーを自認する人であれば一度はチャレンジしていただきたいが、チャレンジは一度で十分かと考える。

6) 無座(wú zuò)

無座
指定席に空きが無くなると“無座”の切符が売られる。文字通り「座席無し」なので、この切符の乗客は立つか、デッキに陣取るか、途中下車で席が空くのを待つか、ということになる。
筆者は、中国で初めて乗った列車がいきなり“無座”だった。デッキに座り込んだことも何度かある(写真 左側が筆者)。

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●切符の買い方

火車票

駅の切符売り場で買うのが一般的。最近では、切符の販売状況を電光掲示で知らせる駅も増えている。街によっては、駅以外にも売り場がある場合がある。
ただし、これらの切符売り場では長時間並ばなければならないことが多い(北京や上海などでは外国人専用窓口があるので、そこに行けば並ばないでも済む)。その上、長時間並んだ挙句、希望の切符が売り切れていた、などということも少なくない。特に途中駅の場合、寝台や座席を確保するのは至難の業だ。
それが嫌な場合は、旅行社で頼んでみよう。手数料は取られるが、希望の切符が手に入る可能性が高くなる。ホテルのフロント等でも予約を受け付けてくれる場合がある。

では、切符は何日前から買うことができるのか。
これに関しては、街によって、売り場によって、或いは時期によって変わってくるので、一概には言えない。

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●列車の乗り方

無座

駅構内に入る際に手荷物のX線検査を受け、待合室(写真は大連駅)に進む。待合室は1つだけのことが多いが、北京駅など複数の待合室がある駅もあるので、自分の乗る列車の車次を確認して進もう。
車次によって改札口が決められているので、移動の便利な場所で待機。検札は発車時刻30分前ぐらいから始まる。時間になったらアナウンスが流れるので、それに従って検札を受け、指定されたホームに向かう。
切符に指定されている車両へ行き、入り口で駅員に切符を見せて乗車。座席あるいは寝台の番号も切符に指定されているので、そこに向かう。

なお、軟臥・硬臥とも乗車後、切符と引き換えに座席牌を渡される(終点までノンストップの場合はこれが無い場合もある)。夜中に目的駅に到着する場合は預けた切符を基に乗務員が起こしに来てくれる。
座席牌は下車前に再度、切符と引き換える。

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●車内での食事

列車には食堂車があるが、筆者は利用した経験無し。

よく使うのが、車内販売の弁当。売り子が発泡スチロールの容器に入れられたものを持って車内を回っている。あ、来た!と思っても、次に来るのを待ってみよう。最初に来た時よりも安くなっていることがある(ただし、次が来るのを待ってみて結局来なかったり、来ても安くなっていなかったりしても、当方では責任を負いかねる)。
それ以上によく使うのが、“方便面”、つまりは、カップラーメン。車内ではお湯を無料で提供しているので、手軽に作ることができる。これに香肠(xiāng chǎng ソーセージ)や榨菜(zhà cài ザーサイ)をつけて食べるのが定番である。

また、無料でお湯が提供されているのだから、蓋つきのコップを持参すると便利だ。

なお、一部のZ列車では飛行機の機内食のような食事が無料で提供されるとのことである。

 

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