世界への旅(旅行記)
> 中国・山東(1)
泰山 ~小雨の中の登山
2001年4月29日
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| 霧にかすむ泰山 |
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| 聞き分けがいいでごザル |
しかし、天気はあいにくの小雨。香港で夜景を見た時に続いて、景色はいまひとつになりそうだ。(私は雨男なのだろうか?)
泰山は標高1545メートルの、どちらかと言えば猛々しい印象の感じられる山だ。中国五岳の一つで、「東岳」あるいは「五岳独尊」の異名を持つ。
その麓にある岱廟では、秦の始皇帝以来歴代の皇帝が封禅の儀式を行ったという、歴史のある山だ。
ここでの登山は一般的に、麓の一天門がスタート地点になるのだが、私たちはちょっとずるをして、中腹の中天門までバスに乗り、そこから通常の半分程度だけを歩いて登った。
小雨ながらも、初めのうちは皆、聊天(おしゃべり)などを楽しみながら山を登っていた。岩肌に刻まれた見事な赤い文字や、慣れた猿を抱っこしたり手のひらに立たせたりするサービスなど、目で、体で楽しめる物事が満載だ。
しかし、雨のせいもあるかもしれないが、中間地点辺りから皆、疲労の色が濃くなってきた。ここで男性陣が、薄情にも女性陣を置いて先に行ってしまう形になった。さらに男性人の中でも、トップ争いをする者とマイペースの者とに分かれてしまった。
トップ争いをしたのは、私と、現役大学生のU君。私も体力と脚力には自信があるのだが、三十路を超えた最近は、さすがにやや下り坂だ。山頂近くのチェックポイントとなる南天門一番乗りは、U君に譲ってしまった。
しかし、本当の山頂はまだもう少し先だ。
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| 山頂近くの南天門にて |
歩くこと20分ほどで、玉皇殿に到着。「泰山極頂 海抜1545米」の文字が見える。
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| 泰山山頂の玉皇殿入り口 |
玉皇殿の中に入ってみると、無数の南京錠が柵にかけられているのが目に付いた。
ここ泰山には、歴史的な由来の他に、いかにも現代的な言い伝えがある。玉皇殿や登山道わきの柵に南京錠をかけると、良縁・恋愛成就に恵まれるというのだ。
私もいまだ独身。良き伴侶に恵まれるよう、一つ祈願をかけてみようか――いつもの一人旅なら、何のためらいもなくやっていただろう。しかし今回は、同学たちの目が気になる。残念ながら、ちょっと気恥ずかしいのでやめにした。
それにしても、やはり小雨と霧がうらめしい。折角泰山の山頂までたどり着いたというのに、下界はおろか、100メートル下すらはっきりと見ることができなかった。
下山はさすがに疲れていて、ロープウエイを利用。あれだけ苦労して登ってきた山道を、わずか数分で降りてしまった。
ここから、これからの旅の拠点となる鄒城に向かうことになったが、どうやら来る時とは違う車に乗るようだ。さて、到着した車を見ると――何と、パトカーではないか!
(おい待て、私たちは何も、警察のやっかいになるようなことはしてないぞ)
一瞬、そんなことを思ってしまったが、どうやら老師のコネがあって、観光バスの代わりにパトカーをチャーターすることにしたらしい。
これから数日間、私たちはこのバス――いや、パトカーのお世話になることになる。
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| 我らが“観光バス” |
ここから、これからの旅の拠点となる鄒城に向かうことになったが、どうやら来る時とは違う車に乗るようだ。さて、到着した車を見ると――何と、パトカーではないか!
(おい待て、私たちは何も、警察のやっかいになるようなことはしてないぞ)
一瞬、そんなことを思ってしまったが、どうやら老師のコネがあって、観光バスの代わりにパトカーをチャーターすることにしたらしい。
これから数日間、私たちはこのバス――いや、パトカーのお世話になることになる。





