世界への旅(旅行記)
アモイ・1 ~東シナ海の陽光
2002年5月4日
バスターミナル前で客引きをしていた私営バスに乗って、アモイ(廈門)へ。泉州―アモイ間には以前から高速道路があるのだが、直行ではないこのバスは、一般道を途中で客を乗せたり降ろしたりしながらのんびりと進む。それでも僅か2時間で全行程を走りきり、廈門駅前に到着した。
ここで市バスに乗り換え、廈門大学に向かう。学内の招待所に泊まろうと思ったからだ。しかし、3箇所ほど回ってみたものの、いずれも満室。仕方がない。街中でホテルを探すことにした。
やっとのことで霞渓飯店というホテルにたどり着いたが、安いシングルルームはやはり塞がっていた。そこで、フロントの服務員に「明日、シングルに空きがあったら部屋を移らせてくれ」と交渉。OKが出たので、取りあえずこの日は200元以上するツインルームに泊まることにした。 廈門は経済発展の著しい沿海都市で、高層ビルも少なくない。しかし、街中は意外とひなびている。道もかなり狭いが、車もそう多くはないので、大きな渋滞は見られない。予想外に、落ち着いた気分にさせられる街だ。
この街の歩道も、福州や泉州同様、アーケード状になっている。やはりこの形態は、福建省全体の傾向のようである。
海辺のプロムナードに出てみると、陽光の東シナ海に浮かぶ鼓浪嶼島(コロンス島)が見える。島の中央には日光岩が、北端には鄭成功像が屹立している。アモイ随一の見どころだが、ここは朝からゆっくりと巡りたかったので、日を改めて行くことにした。
ここで市バスに乗り換え、廈門大学に向かう。学内の招待所に泊まろうと思ったからだ。しかし、3箇所ほど回ってみたものの、いずれも満室。仕方がない。街中でホテルを探すことにした。
やっとのことで霞渓飯店というホテルにたどり着いたが、安いシングルルームはやはり塞がっていた。そこで、フロントの服務員に「明日、シングルに空きがあったら部屋を移らせてくれ」と交渉。OKが出たので、取りあえずこの日は200元以上するツインルームに泊まることにした。 廈門は経済発展の著しい沿海都市で、高層ビルも少なくない。しかし、街中は意外とひなびている。道もかなり狭いが、車もそう多くはないので、大きな渋滞は見られない。予想外に、落ち着いた気分にさせられる街だ。
この街の歩道も、福州や泉州同様、アーケード状になっている。やはりこの形態は、福建省全体の傾向のようである。
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| コロンス島。中央に見えるのが日光岩 |
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| 胡里山砲台 |
プロムナードを後にして、胡里山砲台に向かう。ここでは、清末にドイツなどから購入した大砲が屋外に展示されている。また、敷地内には大砲や珍しい石の博物館なども設置されている。時代的にも雰囲気的にも、以前訪れたことがある天津の大沽口炮台遺址を彷彿とさせる。
この砲台からは、台湾領の金門島を見ることができるという。残念ながら私には、どれが金門島なのだか見分けがつかなかったが、中国の大砲が台湾に向けられることが無いことを祈るばかりだ。
この砲台からは、台湾領の金門島を見ることができるという。残念ながら私には、どれが金門島なのだか見分けがつかなかったが、中国の大砲が台湾に向けられることが無いことを祈るばかりだ。
胡里山砲台から海辺を歩いて、先程も訪れた廈門大学へ改めて足を運んだ。
この大学は、当時の留学先だった大連理工大学の口語の老師の出身校で、授業中に何度か話を聞いていた。
他に、廈門に行ったことのある友人からもこの大学の話は聞いていたが、口をそろえて言うのが「きれいな大学」ということだ。先程は宿を探すことに気をとられていてじっくりと観察していなかったのだが、余裕を持って眺めてみると、その“きれいさ”がよく分かる。校舎が新しい、清潔である、ということも確かにある。しかし、このキャンパスを最も色づけているのは、何と言っても熱帯植物の街路樹だ。大連などの華北の大学では決して見られない、南方の大学ならではの光景である。
先述した友人の、中国留学中の妹が「この大学に転校したい」と漏らしたという。分かる気がする。こんなキャンパスで学習できれば、さぞかし気分がいいことだろう。しかし、5月に入ったばかりでこの暑さ。夏が苦手な私にとっては、やはり向いていなさそうだ。
この大学は、当時の留学先だった大連理工大学の口語の老師の出身校で、授業中に何度か話を聞いていた。
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| 上:廈門大学 下:夕暮れのプロムナード |
先述した友人の、中国留学中の妹が「この大学に転校したい」と漏らしたという。分かる気がする。こんなキャンパスで学習できれば、さぞかし気分がいいことだろう。しかし、5月に入ったばかりでこの暑さ。夏が苦手な私にとっては、やはり向いていなさそうだ。
いったん宿に戻って、夕方、再び海辺に向かう。赤い夕日が、コロンス島を鮮やかに照らしている。日が落ちる夕方7時ごろからは、夕日の代わりにカクテル光線が、島を彩っている。
この海の向こうには、私の住む大連がある。そして、さらに遠くには祖国・日本がある。大連は今、どんな天気だろうか。日本の母は元気にしているだろうか。沿海に住んでいるあの人は、今この夕日を見ているのだろうか…。
少し、感傷的な気分になっていた。
この海の向こうには、私の住む大連がある。そして、さらに遠くには祖国・日本がある。大連は今、どんな天気だろうか。日本の母は元気にしているだろうか。沿海に住んでいるあの人は、今この夕日を見ているのだろうか…。
少し、感傷的な気分になっていた。




