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        世界を目指しての旅行記ほか by カズ@憧れの大地 

世界への旅(旅行記)

中国・広西壮族自治区

  柳州―三江~奇岩の街

2005年5月1日

柳州の宿は、バスターミナル近くの麒園賓館のエコノミールーム(1泊88元)だった。

前日に14時10分発の三江行きのバスチケットを買っていたので、柳州の街巡りはかなり時間が限られてしまった。取りあえず手近なところで、ホテル近くの魚峰山に登る。
魚峰山から望む柳州の街
魚峰山から望む柳州の街。岩山がすぐそこだ。
魚峰山は、広西を象徴する石灰岩の岩山の1つだ。頂上まで登ると、柳州の街を一望することができる。
北に目を向けると、珠江デルタまで流れ着く西江の支流である柳江が大きく湾曲しているのが見える。南に目をやると、魚峰山と同じような奇岩が、街にせまるような形で聳え立っている光景が印象的だ。
柳州も桂林と同じ“奇岩の街”ということになるが、その迫力は柳州の方が上を行っている。
柳州の中心部は、柳江がUの字になっている内側の部分に位置する。そこにある柳侯祠公園は、中唐の詩人・柳宗元を記念したものだ。
しかし、入園してみると遊園地ばかりが賑やかで、主役であるはずの柳宗元の記念館は隅にひっそりとたたずんでいる。彼は左遷されて柳州に来たということだが、ここでも窓際に追いやられているようで、何かもの悲しい。
龍潭公園
龍潭公園

再びUの字の外に出て、龍潭公園を訪れる。 ここは、自然の地形を生かして造られた公園で、岩山や湖の絶妙な景色が美しい。
園内の食堂で昼食を取ることにし、石烹牛肉(牛肉や生姜を焼き石で煮た料理)と炒飯を頼んだ。石烹牛肉は程なくしてテーブルに届いたが、1時間前に注文した炒飯が出てこない。
なぜ炒飯一つに1時間もかかる? 私は痺れを切らして炒飯を取り消し、店を出た。公園の景色に惹きつけられた気持ちが少しの間、損なわれてしまった。

帰りのバスは大混雑だったが、一人旅で便利なのがバイクタクシーだ。柳江大橋まで4元であっという間に到着した。
柳江のほとりを暫く散策した後、バスターミナルに移動し、三江へ向かう。
三江の鼓楼
三江の鼓楼

柳州から三江への道は、一部工事中の箇所があったが、整備状況は悪くなく、200kmの道のりを3時間半で走破した。
バスは夕刻、三江に到着。車内に気温計があったが、出発時に35度あったのが三江に着くころには28度まで下がってくれた。

三江は、貴州省・湖南省と省界を共有する、トン(侗)族の自治県である。バスターミナルから少し坂道を上っていった所に、トン族独特の様式の鼓楼がある。広西は少数民族の多い地域なのだが、ここまでそれらしい光景はお目にかかっていない。ここに来てようやく「少数民族の風俗に接する」という、目的の一つを達成することができた。

鼓楼前の三江賓館に60元のシングルがあったので、ここを三江巡りの拠点にすることにした。
内装はかなりオンボロである。しかし、嫌な気分はしない。むしろ、ここ最近小奇麗な二ツ星・三ツ星クラスのホテルにばかり泊まっていて失いかけていたバックパッカー魂が蘇り、むしろ嬉しく思えた程だった。

夜になり、暑さの中をあちこち歩き回った体にはありがたい涼しさが訪れてくれた。
しかし、やがて招かれざる客も訪れてしまった。雷、そして土砂降りの雨である。落雷の影響で、数分間の停電もあった。
今回の旅で一番心配だったのが、天候だった。この時期の広西は雨が少なくないのである。明日からの日程に影響が出なければいいのだが…。

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