世界への旅(旅行記)
龍勝~美しき棚田
2005年5月4日
龍勝の棚田は、前日龍脊で満喫したはずなのだが、もう一つの金坑棚田も見事な光景だと聞いていたので、この日も朝から棚田散策に出発した。
金坑棚田と龍脊棚田は、ゲートが共通化されており、このあたり一帯が棚田テーマパーク的なものになっている感じだ。
金坑棚田は、龍脊棚田より更に奥へ行った場所にある。最近になって公開されたようで、道の整備も進んでおらず、結構な悪路だ。前日に三江―龍勝の道を走ってきた身には、悪路もそう苦痛に感じられなかったが、とにかく時間がかかった。途中で寄り道されたりしたこともあり、7時20分に出たバスが金坑に到着したのは9時過ぎになった。
途中、道の左手に田地に続く細道が目に入る。その道は観光用に整備された道よりも傾斜が急で、普通に道を歩くよりも更に高台へといざなっているように見えた。
[こちらへ行けば、もしかすると…]
直感的・本能的に、私はそちらの道を進んでいた。傾斜のきついあぜ道を、足元に気をつけながら進んでいく。これ以上進むのは無理、という所まで来たところで、私は来た方向を振り返ってみた。
予感した通り、見事な眺めが眼前に広がっていた。
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| 金坑棚田の見事な光景 |
暫く棚田の光景を眺めていると、誰かやって来た。農作業具を携えた、初老の地元民である。農作業の光景が余りに少ないことから、私はこの一帯の棚田が既に観光専用になってしまったのではと危惧していたのだが、どうやらそうでもなさそうである。
「いい眺めだろう!」農夫が私に声をかけてくる。彼は「あそこが第1展望台、あそこが第2展望台だ」と指差しながら説明しくれた。
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| 瑤族の集落 |
観光地図に無い展望台を後にし、メーン路線に戻った私は、そのまま下山の道を選んだ。
往路ではそれ程機を気を留めていなかったが、棚田の麓にある木造家屋の集落も風情がある。金坑はヤオ(瑤)族が多いと聞くので、ここもヤオ族の集落なのだろう。時折、民族衣装を着た女性が大きな籠を背負って歩いている様子も目に留まる。
帰りのバスは、観光客も地元客もいっしょくたで、大混雑だった。途中で何度も客を拾ったりして、下り道にも関わらず、龍勝までの所要時間は行きと同じぐらいになってしまった。
龍勝に戻ってとった昼食は、米粉。広西のポピュラーな主食で、今回の旅行では私も何回か昼食にこれを選んだ。ただ、一般的に“米粉”というとビーフンのことなのだが、このあたりの米粉はどちらかと言うと、雲南の米線に近いものだった。


