世界への旅(旅行記)
世外桃源郷~少数民族の桃源郷
再び陽朔の街を散策しつつ帰りのバスを待っていると、ツアーのガイドが「オプショナルツアーで"桂林のシャングリラ"に行きませんか?」と誘ってきた。どうせバスごと立ち寄るのだからと、その他の参加者共々立ち寄ってみることにする。
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| 世外桃源郷 |
“桂林のシャングリラ”とは世外桃源郷。自然と少数民族を主題としたテーマパークだ。 奇岩と田園に囲まれた自然のど真ん中にある水郷に、時代と素朴さを感じさせる建物があり、そこに民族衣装をまとった少数民族がいる。
“桃源郷”と言えば思い出されるのが陶淵明だが、この世外桃源郷も陶淵明の「桃花源記」に基づいて再現されたものだ。創られたものではあるが、名前の通り、“世界の外”で、外界とは隔絶されたような独特な風光明媚さがある。
このテーマパークでは、遊覧船に乗ってこの水郷を巡る仕組みになっている。
船は独特の建物から独特の楽器で奏でられる歓迎の音楽を受けて、自然の色豊かな水路を走り、やがて岩のトンネルへと吸い込まれていく。
トンネルを抜けると、そこは原始林の真っ只中だった。川辺には牛のしゃれこうべが飾られており、まさしく"原始"の世界である。
ガイドが「これから独特のあいさつで皆さんを歓迎します」と、何やら笑いながら語りかけてきた。するとふいに、川岸の草むらがざわっ、と揺れて、原始人のようないでたちの男が突如、叫びながら槍を突き出してきた。
私はガイドの言葉が分かったので「何かが起こる」と少しばかりの心の準備ができていたが、それが分からなかった外国人の驚きようは相当なものだった。
更に進むと、同じように原始人のようないでたちをした男女が、やはり原始的な音楽にあわせて独特な踊りを披露する。
船は独特の建物から独特の楽器で奏でられる歓迎の音楽を受けて、自然の色豊かな水路を走り、やがて岩のトンネルへと吸い込まれていく。
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| (上)牛の頭蓋骨が飾られた川辺 (下)佤族の独特な踊りの演出 |
トンネルを抜けると、そこは原始林の真っ只中だった。川辺には牛のしゃれこうべが飾られており、まさしく"原始"の世界である。
ガイドが「これから独特のあいさつで皆さんを歓迎します」と、何やら笑いながら語りかけてきた。するとふいに、川岸の草むらがざわっ、と揺れて、原始人のようないでたちの男が突如、叫びながら槍を突き出してきた。
私はガイドの言葉が分かったので「何かが起こる」と少しばかりの心の準備ができていたが、それが分からなかった外国人の驚きようは相当なものだった。
更に進むと、同じように原始人のようないでたちをした男女が、やはり原始的な音楽にあわせて独特な踊りを披露する。
彼らはワ(佤)族という、主に雲南に住む少数民族だった。
佤族には確かに、牛の頭蓋骨の数で裕福さを誇示するという習慣がかつてはあったらしい。しかし、いくら何でもこのような習慣が今でも続いているとは考え難い。これはやはり“世外桃源”を表現するための一つの演出なのだろう。
目の前を、少数民族の若い男女2人が通り過ぎる。恋人同士だろうか。何か、素朴で初々しい印象が感じ取れる。
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| 手工芸の実演 | 田園風景をバックに歩く若い男女 |
桂林に到着し、最後に、何かの博物館を訪れると言うので着いて行くと、真珠博物館のようなものだった。2階に促された時点で嫌な予感がしたが、案の定、土産屋だった。
私がツアーに参加したがらない理由の一つが、これだ。興味も何も無い場所で、無駄に時間を費やさせられる。不愉快になり、すぐに一人で屋外に引き揚げた。
画竜点睛を欠いた感はあるが、ともあれ懐かしさあり、新鮮さありの1日ツアーが終わった。残りの時間を、ユース近くの杉湖・榕湖を散策して過ごす。
杉湖のほとりには塔が2つ建っていた。これは以前来た時にはあっただろうか――記憶が定かではない。
私がツアーに参加したがらない理由の一つが、これだ。興味も何も無い場所で、無駄に時間を費やさせられる。不愉快になり、すぐに一人で屋外に引き揚げた。
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| 杉湖 |
画竜点睛を欠いた感はあるが、ともあれ懐かしさあり、新鮮さありの1日ツアーが終わった。残りの時間を、ユース近くの杉湖・榕湖を散策して過ごす。
杉湖のほとりには塔が2つ建っていた。これは以前来た時にはあっただろうか――記憶が定かではない。
これで、今回の旅は事実上、完了だ。あとは翌日、大連に戻るばかりである。
* * *
今回の旅で、全省全都到達という目標へ今度こそ王手となった。しかし、いざ王手をかけてみると、あっさりと達成させてしまうのが勿体無くも思えてくる。海南島以上に行ってみたい場所も、まだまだたくさんある。蘇ってきたバックパッカー魂が、私の興味をいろいろな場所へと引き付ける。次は、どこへ行こうか…。






