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        世界を目指しての旅行記ほか by カズ@憧れの大地 

世界への旅(旅行記)

中国・上海、浙江

  上海・2~上海のお気に入り


人でごった返す豫園商城界隈
人でごった返す豫園商城界隈
昼食後、Uさんと別れて次の場所を目指す。
渡し舟で対岸の外灘へ向かうが、そう言えば、こうやって黄浦江の上を航行するのも初めてだ。以前の2度の上海来訪で、一体何をしていたのだろう。
舟が到着した十六鋪フェリーターミナルから程近い所に、私のお気に入りの場所がある。豫園だ。近代的な上海に在って明清時代を思わせるアンティークな雰囲気は、何度来ても私を飽きさせない。
同じように考えている人も多いのだろう。連休中とあって、豫園商城界隈は人、人、人である。小籠包の名店・南翔饅頭店の前には長蛇の列ができ、池の上に渡された橋の上では前に進むのも一苦労である。

よく考えると、豫園商城界隈は何度も訪れたことがあるのだが、庭園にはまだ入ったことがない。これもまた「以前の2度の上海来訪で、一体何をしていたのだろう」である。ここに入らなければ真の"お気に入り"と言うことはできない。3度目の上海訪問でようやく、私は庭園の中に足を踏み入れた。
豫園の庭園内部 瓦や粘土で作られた龍
(左)豫園の庭園内部 (右)瓦や粘土で作られた龍
庭園の中も決して人は少なくないが、外ほどではない。都会の喧騒を忘れて、しばし江南の名園の中でくつろぐ。
豫園は明代の16世紀後半に役人が造営させたもので、張南陽という名工の指揮で造園された、「為東南名園冠(東南地域一の名園)」とも称えられた名園である。園内をぐるりと回る回廊、各所に建てられた楼閣、壁の上に横たわる瓦や粘土で作られた龍の像など、その匠の技には目を見張らされる。
豫園の庭園内部 瓦や粘土で作られた龍
(左)無数の細長い赤い布がまとわりつく木
(右)布には蓄財を願う文字が書かれている

庭園を離れ、再び喧騒の中に引き戻される。
豫園の中央にある広場に、細長い赤い布が幾つもまとわりついている木が立っている。布には「招財進寶」といった、蓄財を祈願する文字が書かれている。この布を木の枝に向かって放り投げて、うまく枝にまとわりつけば願いがかなうという訳だ。
中国人は蓄財を願う傾向が強く、「恭喜発財」などという言葉がよく使われる。中国人に「あなたの夢は何ですか?」と尋ねると「お金持ちになること」という答えが圧倒的に多い。
――何とも、寂しい。

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