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        世界を目指しての旅行記ほか by カズ@憧れの大地 

世界への旅(旅行記)

中国・上海、浙江

  上海・7~上海を“歩く”(2)


衡山路
モダンな色彩を放つ衡山路
衡山路は、先ほどまで歩いていた淮海中路に比べると幅の狭い小道である。両脇には小洒落たパブやレストランが立ち並んでおり、モダンアートの色彩を強く放っている。
私が来た時はまだ人通りも少なかったが、ここは夜になると若者が多く集まるという。さもありなん。いかにも若者が好みそうな雰囲気の場所だ。

別の場所を目指して衡山路から少し離れると、日本で見慣れていた懐かしい看板が目に入った。ローソンである。上海に来て既に何度か目にしている看板だったが、まだ中には入ったことがない。ちょうど昼食がまだだったので、ここで何か買うことにした。
中国のコンビニでは中国式のものしか売っていないので余り期待しないで入ったところ、さすがは日系のコンビニ、さすがは日本人が多く集う上海である。おにぎり、弁当、日本のお菓子――日本のコンビニと同じものが棚に並んでいた。
おにぎり2つと無糖烏龍茶を選んで昼食にする。懐かしい味だ――少し、日本が恋しくなった。
ローソン おにぎり
(左)上海のローソン (右)おにぎりも売っている
私が目指したのは宋慶齢故居だった。
宋慶麗は孫文夫人であり、夫の死後も遺志を継いで革命に身を投じた女性だ。 その彼女が上海滞在時に暮らしていた場所がここである。
彼女とその姉妹を描いた映画「宋家の三姉妹」が日本で公開された時、コピーは以下のようなものだった。
宋慶齢故居
宋慶齢故居

「中国に伝説となった三人の姉妹がいた。ひとりは金を愛し、ひとりは権力を愛し、ひとりは国を愛した――

“金を愛し”たのは、財閥の御曹司と結婚した長女・靄齢、“権力を愛し”たのは蒋介石夫人となった三女・美齢、“国を愛し”たのは次女・慶齢を指している。
このようなコピーをつけられると、自然と慶齢が共感を集めることだろう(実際、この映画の主人公は慶齢だった)。しかし、本当にそうだったのだろうか。靄齢が金の亡者であったとは限らないし、美齢が権力の権化であったとは限らない。 慶齢もそうではないか。彼女を動かしていたのは愛国心だけではなく、いやそれ以上に、革命の先駆者であった孫文への愛だったのではないだろうか。
孫文に連れ添う彼女の写真を見ながら、そんな考えが頭をよぎった。

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