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        世界を目指しての旅行記ほか by カズ@憧れの大地 

世界への旅(旅行記)

アジア周遊チベット

  ラサ-10 ~意外な場所で…


ジョカンからキレーホテルに戻って宿の中にあるレストラン・タシ2で朝食を取っていると、昨日のギャンツェ、シガツェ経由ネパール行き作戦会議に現れなかったアナベルがやって来た。
「ごめんなさい! 夜中になってやっとあなたの手紙に気が付いたのよ」
それでは夕方すぎの作戦会議に来られなくても無理はない。
「で、ネパール行きなんだけど、私たちはエベレストベースキャンプ(以下EBC)をメーンに行きたいと思ってるの」
そうなってくると、話が変わってくる。私やヨシヒロは飽くまでギャンツェ、シガツェをメーンと位置づけていて、EBCについては余裕があれば行ってみるか、という程度だった。彼女たちと一緒に行くことは諦めざるを得なかった。しかし、出発してからごねられるのではなく事前に言ってくれたのが不幸中の幸いだった。
現段階で参加者は3人。ランドクルーザーを1台当たり幾らでチャーターすることになるのを考えると、あと1、2人は欲しいところだ。私はビザの期限が、ヨシヒロは海外旅行保険の期限があって余りずるずる引き延ばすことはできないのだが、もう少し粘って同行者を探してみることにする。
夕方前に、ワタルとネパール領事館へビザの受け取りに行く。領事館に着いてみるとアナベルもいた。
申請の時にはラフな格好のおっさんが窓口を担当していたが、今回はきっちりとブレザーを着て、整ったひげをたくわえた身なりのいい男性が応対する。
ボビ
チベット料理の一つ・ボビ
彼は1人1人のビザにサインをしてからパスポートを返却していた。
間違いない。ここにいる男性はネパールの駐ラサ領事その人である。
領事館から戻った後、近所のネットカフェでインターネットをしている間に激しい雷雨となった。幸い宿まではほんの200mほどだったので、猛ダッシュで雨の中を戻った。重ね重ね、チベットの天気の変化は本当に油断できない。
余りの雨の激しさに、夕食も外には出ずにタシ2で。ボビというチベット料理を注文した。野菜とヤクの炒め物を薄いナンのような小麦粉製の皮でくるんで食べるもので、炒め物の脂っこさを皮が和らげてくれ、バランスのいい味だった。
暫く日本人数人プラス日本語のできる韓国人・ムンシクらと談笑していたところに、隣のテーブルにいた西洋人グループの一人が声をかけてきた。
タシ2
タシ2店内
「あなた、(中国の)大連にいたんですか?」
確かに私は、数か月前まで大連で暮らしていた。しかし、声をかけてきた女性とは全く面識が無い。なぜ私のことを知っているのだろう?と思っていると、更に言ってくる。
「野球の活動をしていたんじゃないですか?」
それも確かだ。間違いなく大連野球連盟でスタッフをやっていた。なぜそこまで知っている?
「この人があなたのことを知っているって
彼女が指した先には体格のいい白人男性がいた。
「あ!」
全く話をしたことがなく、大連ではユニホーム姿しか見たことがなかったので気づいていなかったのだが、彼は大連野球連盟に参加しているカナダ人チームのメンバーだった。
大連とラサ――数千km離れた意外な場所で、意外な人と出会ったものだ。

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